amazonの戦略から、恋愛の勝ち方を考える
AMAZON 世界最先端、最高の戦略
先日、尊敬する坪田信貴先生がFacebookである本を絶賛していた
その投稿のコメント欄が、これ
そこまで言う!!??
っていうのが感想で、そんなに坪田先生が言うなら買わねばと思って買った。
で、読んでみた。
ビジネスをしていない僕にすら、amazonのすごさと止めようのなさがビリビリを伝わってきた。
僕らの未来の生活は本当にamazon中心になってくるんじゃないかと、本気で思った。
是非、読んでみてほしい。
低すぎるamazonの営業利益
アマゾンは世界で2番目に売上高がある企業(一位はアップル)だ。
その売上高は1778億ドル(2017年度)で、世界名目GDPランキングに入れるとなんと55位に匹敵する。半端ではない。
さらにすごいのが、amazon2017年度の売上高は前年に比べて30.7%増えているのである。書籍に示してあるグラフを参照すると、売上高は二次関数的に増えており、来年度も上がることは容易に想像できる。
しかし意外なことに、amazonは売上高に対して営業利益が異常なほどに低い。
緑が2014年度、赤が2015年度の各社の営業利益だ。
なんということだろう。2014年度のamazonの営業利益は日本企業である電通やサイバーエージェントよりも低い。
最新のデータでも、アマゾンの営業利益は41億600万ドルでアップルの約600億ドルに遠く及ばない。
つまり、こういうことだ
世界の売上高トップ2企業の間には、めちゃくちゃ大きな営業利益率の差があった
なぜ営業利益が低いのか
なぜamazonは売上高が世界2位なのに、営業利益がここまで低いのか。
その理由を、amazon社長のジェフ・べゾスはこう語る
「アマゾンの投資家は私たちに長期展望を持ち、正しい経営を求めています。それこそ(成熟した事業で出た黒字を)新しいビジネスに向けることなのです」
※「AMAZON 世界最先端、最高の戦略」より引用
amazonの企業理念は、「地球上で最もお客様を大切にする企業」だ。
僕らはamazonのおかげで、今日欲しいと思った商品を最安値で明日手に入れられるし、Prime会員に登録すれば見たいドラマやテレビ番組が見放題。企業向けサービスも大変充実しており、(このへんもすごいのでぜひ本を読もう)もはや僕らはamazonなしで暮らせない。
注文した商品が明日届く。
これを実現できるのは、世界中にamazonが倉庫を増やし、自前の物流網(車、船から飛行機まで)を整え続けたからだ。
ITバブルがはじけた2000年、amazonの株価は暴落した。
加えて、当時amazonは利益を生みだせていなった。
それにもかかわらず、amazonはなんと1999年からの一年間で倉庫の面積を約3万平方メートルから約50万平方メートルに増やしたのだ。
amazonは株価が暴落し、赤字を垂れ流していても
未来を見据えてインフラを整備した。
その姿勢は今も変わらず、
世界2位の売上高を誇りながらも、
目先の利益率を上げるのではなく、未来を見据えて
そのほとんどを倉庫や物流網のインフラ整備に回しているから
amazonの成長は止まらない。
amazonは長期的視点を持ち、未来に投資する考え方を実行し続けた
恋愛において、短期的視点で勝負すると大抵負ける
後輩の話だ
彼が中学3年生の時、同じクラスに転入してきたある女の子に一目惚れした
中学生には、よくある話だ
その女の子はストレートな長髪がきれいで、成績は上位。
部活動にも一生懸命取り組んでおり、明るい性格で周りからも一目置かれていた。
対して彼は根暗な上に、部活も補欠。
いつも周りに怯えていたし、彼女に勝っている部分と言えば成績くらいのものだった。
しかし、彼にチャンスは訪れた。
彼の学校は班決めに特殊なルールを採用しており、班長は立候補制だが副班長は班長が指名できた。意を決した彼は班長に立候補し、彼女を副班長に指名した。
そんなことをすれば周りから怪しまれるのは必至だったが、そんなことは考えていられなかった。
彼女と同じ班になった彼は、唯一の武器である高い学力を生かして彼女に勉強を教えた。彼女も県でトップの進学校を目指していたため自ら彼に質問した。
そして5月のある日、彼は彼女を一緒に勉強しようと図書館に誘った。
「ねえ、、今度一緒に図書館で勉強しない?」
彼女は一瞬驚きの表情を浮かべたが、
「いいよ!あとでLINEするね!」
と承諾した。
そして当日。図書館の正門で午前10時に待ち合わせした。
彼女は待ち合わせに5分遅れて到着した。
「ごめんね!遅れちゃった!」
「いいよ。入ろうか」
そして閲覧室へ入った二人。開いている机を探す。
ほとんどの席は埋まっており、窓際に一つだけ開いている机が見つかった。
椅子が向かい合うタイプ机で、二人で一つの机を共有することになる。
いつもは横にあった彼女の顔は、今は正面にある。
それだけで、彼の気分は高揚した。
やべえ・・・今までで一番幸せかも・・・
一日彼女と勉強する中で、彼の気持ちはどんどん高まってきた。
勉強にも、上手く集中できない。
頭に浮かぶのは、因数分解の解き方ではなく彼女のことばかりだ。
いつもは簡単に解けていたはずの教科書の例題さえ、ミスしてしまう。
勉強を始めて1時間後、彼女が数学の問題について質問してきた
「ねえ、この問題のここって、なんでこうなるの?」
一瞬彼女から話しかけてきたことにキョドりながらも、一緒に考える
「ええと、、ここがこうなってるからじゃない?」
「あ!そっか!後輩くんはやっぱり賢いね。私も後輩くんみたいになりたいなー」
「え!?いや、そんなことないよ!○○さんの方が国語できるし・・・」
口ではそういったものの、彼は天にも昇る気持ちだった。
もしかして、○○さん俺に気があるんじゃね?
そのあとはもう彼女のことしか考えられなくなり、計画していた半分の量も終わらず閉館の時間になった。
「今日はありがとう!すごく助かったよ。じゃあ、また学校でね!」
「・・・・・」
「どうかした?」
「あの、実は俺○○さんのことが好きで、付き合ってください!」
「・・・そっか。ありがとう。気持ちは嬉しいよ。でも、ちょっと考えさせて」
後日、彼女から今は勉強に集中したいから付き合えないというLINEがきた。
そのLINEをもらって、一週間は彼は勉強に手がつかなかった。
初恋に敗れた瞬間だった。
目標から逆算して、最適な行動を選択する
後輩君の敗北はなぜ起こったか。
それは、
自分の感情に流されて
目標(付き合うこと)に向かうためのプロセスを踏めなかったこと
が原因だろう。
彼女のことを愛おしく思うあまり、もっとデートの回数を重ねてから告白すべきだったのについつい早い段階でその言葉が出てきてしまった。
僕が最近ドハマりしたドラマ「ドラゴン桜」にはこんな名言がある
世の中で成功するのに、一番邪魔になるもんがなんだかわかるか?
人間の感情だ。
つまらねえ意地や妬み僻みが全てをダメにしちまう。
そういう感情を飲み込んで目の前にある利益を取れるか取れないか。
それが勝負の分かれ目だ。
(ドラマ「ドラゴン桜」第8話より引用)
世の中の多くの問題で、僕たちから長期的視点を奪って敗北に追い込むのは
自らの感情だ。
短期的な欲望を飲み込んで、未来の幸せや貢献を考えることが、
そのまま成功につながると学んだ一冊だった。
このブログは、以下の記事を参考にしています
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