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大阪市長の提言から教育の目的を考える

先日、大阪市長が発表した方針が教育業界に衝撃を与えた

 

国学力テストの結果が20の政令市で2年続けて最下位だったことを受け、大阪市の吉村市長は、学校ごとに設定した数値目標の達成度合いを校長や教員の給料など業績評価に反映させる方針を明らかにしました。

www.mbs.jp

 

学力テストの結果を、現場の教員や校長の給与に反映させるというのだ。

これに対し、現場の教員や教育研究家からは次のような意見が上がっている

 

 

 

 

 

僕もこれらの意見には賛成で

①学力は学校のみで形成されるものではない

②給与という形で賞罰を行うことが教員のモチベーションアップにつながるか不透明

③多くの教員候補者が大阪市を受けることに懸念を抱く

学力テストの結果を教員ボーナスに反映することはマズイのか(妹尾昌俊) - 個人 - Yahoo!ニュース

この3点から考えても、今回の方針には疑念を抱かざるを得ない。

 

林芳正文部科学相

「調査で把握できるのは学力の一側面であることを踏まえ、適切に検討いただきたい」 

と慎重な意見を述べている。

 

 そもそも学力テストの目的は、

全国学力・学習状況調査の概要:文部科学省によると

  • 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
  • そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
  • 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。

と、いわゆるPDCAを回すことにあり、競争にはない。

 

そもそも教育は競争ではないと僕は考えている。

競争だとすれば、それは「他者との競争」ではなく「理想の自分との競争」であるべきではなかろうか。

 

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そんなこんなで炎上しまくっている今回の方針ではあるが、

僕はこの件から「教育の目的」について考えた。

 

学力テストをはじめ多くのテストでは、成績に順位がつく。

 1位の人もいれば、100位の人もいる。

今回はそれが、都道府県の順位になったというだけだ。

大阪市は、たしかに順位が2年連続でビリだった。

そこで大阪市長は、これに怒り教師に賞罰を科して「テストの点数」を上げようとしているわけだ。

でも、そもそも「テストの点数が悪い」って「悪」なのだろうか?

点数が良いか悪いかどっちがいいかと聞けば、100人中100人が良い方がいいと答えるだろう。

しかし、教育の目的が「テストの点数を上げること」なのかと聞かれれば、多くの人が頭をひねるはずだ。

教師を脅したりすかしたりしてまで、他の都道府県に点数で勝つ必要が本当にあるのだろうか?

 

僕は、教育の目的は

①自分に自信を持ち

②他者と協力してテンション上がる社会課題に挑戦し

③実感としても幸福(貢献感)を感じながら死ねる

人の育成ではないかと考える

 

楽しく社会に貢献して、

その貢献感によって自分も幸せを感じられたら、

自分にとっても他人にとっても最高の人生だと思う

 

そのために、自分に自信を持つことだ大切だ。

僕は高校生まで、いじめを受けて一切自分に自信がなかった。

自分を守ることしか考えていなかった。

到底他者や社会のことを考える余裕なんてなかった。

 

自信がなければ社会課題に挑戦できない。 

だから、教育の第一歩は子どもに自信を付けさせることだと思う。

そのための「五教科」だと僕は考えている。

「五教科」には一般的な社会課題と違って明確に一つ答えがある。

だから、訓練すればだれでもできるようになる。

努力が、ダイレクトに結果に結びつく。

その結果でもって、子どもの自信に結び付けてほしい。

 

僕らの仕事は、そのお手伝いにあると思う

 

 

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